タオルを洗濯する正しい頻度は? おすすめの洗濯方法や干し方のコツを伝授!

公開日:2019年1月18日

タオルを洗濯する頻度はどれくらいが適切なの?

鼻をつまむ女性
生乾きの嫌な臭いは、思わず鼻をつまみたくなってしまう

入浴後や洗顔後、タオルで体や顔を拭いたときに「何だか臭う」「タオルが湿っている」と思ったことはないだろうか?

その原因はタオルを洗濯する頻度や洗濯の方法にあるかも…。

バスタオルやフェイスタオル、キッチンのハンドタオルなど、理想は毎日洗濯したいところだが、タオル類はかさばるので洗濯するのも大変。

そこで今回はタオルの洗濯頻度と、洗濯する際の注意点にはどんなものがあるのだろうか?

洗濯していないタオルには雑菌がいっぱい

雑菌と虫眼鏡
タオルには目に見えない雑菌がたくさん…

使用後のタオルの独特な嫌な臭い。その理由はタオルの中にいる雑菌が原因。実は、使用する前のタオルの中にも洗濯で落としきれない雑菌は存在しており、ゼロではない。

洗い立てのタオルにも雑菌は約19万個程度おり、1回使用後には1,700万個、3回使用後には8,700万個、1週間後には1億個以上に繁殖するといわれている。

その雑菌の数は、バスタオル3回使用後で雑巾並み、1週間後には一般家庭の排水口並みになるのだ。

きれいな体を拭いているのに、タオルの雑菌が増えるのはどうして?

顔をタオルで拭いている女性
タオルを清潔に使っているつもりなのに、どうして雑菌は増えるの?

洗顔後の顔や入浴後のきれいな体を拭いているのに、どうして雑菌が増えるのだろうか?
ここからは、雑菌が増える主な理由について解説していく。

落としきれなかった皮脂や汗が付着する

1つ目の理由は、落としきれなかった体の皮脂や汗がタオルに付着するというものだ。自分ではきちんと顔や髪の毛、体を洗ったつもりでも、汚れを完全に落とし切ることはできない。お風呂場でかいた汗や、落としきれなかった皮脂や石けんカスなどが皮膚に残ってしまうのだ。それがタオルに移り、エサとなって雑菌が繁殖すると嫌な臭いとなってしまう。

脱衣所・洗面台周りは、高温多湿で雑菌が繁殖しやすい

また、バスタオルやフェイスタオルを使う脱衣所や洗面台周りは、お風呂場の温度や湿気の影響で高温多湿になりがち。雑菌が繁殖するには絶好の場所だ。

いくらタオルを干して乾燥させているつもりでも、高温多湿の中ではタオルの雑菌は増え続けることになる。タオルの中で雑菌が増えると、タオル自体の臭いが気になるだけでなく、タオルから体に移った雑菌がニキビや吹き出物の原因になったり、体臭の原因になったりもするだろう。

さらに、家族でタオルを使い回すと、皮膚病等も移ってしまう。家族の健康を守るためにも、タオルは使用したら毎日洗濯をして、きれいに保つのがおすすめといえる。

洗面所
お風呂場や洗面台は菌が発生しやすい場所

毎日バスタオルを洗濯できないときの対処法

生乾きの嫌な臭いだけでなく、ニキビや吹き出物、体臭を防ぐためには毎日タオルを洗濯することが大切だ。使用した後に洗濯することで雑菌をきれいに除去し、清潔な状態を保てるようになる。

しかし、大きなバスタオルを毎日洗濯するのは大変な作業だ。特に家族の人数が多いと、洗濯したバスタオルを干すだけでベランダのスペースを占領してしまうだろう。また仕事が忙しいと、毎日洗濯をする時間を確保できないかもしれない。

毎日バスタオルを洗濯できない場合、使用した後に風通しの良い場所に干すのがおすすめだ。バスタオル同士の間隔を空けて、ベランダや窓を開けて室内に干しておくと雑菌の繁殖を抑えられる。

仮にバスタオルを広げて干すためのスペースを確保できない場合、ピンチタイプのハンガーを使おう。バスタオルをジグザグに干すことで風が通りやすくなり、雑菌の繁殖を抑制できる。またバスタオル専用のハンガーを使えば、狭いスペースでもさっとタオルを広げて干せるのでおすすめだ。

なお、バスタオルの代わりに、スポーツタオルやフェイスタオルといった小さいタオルを使う方法もある。バスタオルのように量が増えないため、洗濯にかける時間も短縮できるだろう。

かごに収納されたバスタオル
洗濯できないときは風通しの良い場所に干そう

暮らしの悩みを解決!タオルを洗濯する際のポイント

タオルの洗濯回数が多くなると、気になるのがタオルのゴワゴワした手触りや、洗濯後でも何だか気になるタオルの臭い…。そんなお悩みを解消するための洗濯方法をご紹介。

①洗濯機には洗濯物を詰め込み過ぎない

洗濯機
洗濯機に入れすぎはNG!?

洗濯物を詰め込み過ぎると、汚れが落ちにくくなるだけではなく、タオルの繊維が潰れてしまう。

多めの水で洗ってあげることで、タオルの繊維同士がゴシゴシと擦れ合わずに、繊維が傷むことを防いでくれる。

②水量を多めにする

洗濯に使用する水の量を多めにすることも大切だ。洗濯物が水の中でしっかり動くことで、汚れが落ちやすくなる。洗濯物を洗濯機に入れた際、水の中で洗濯物がゆらゆらと浮かぶ程度の水量にすると良いだろう。

また日本の水道水は軟水で、硬水と比べて洗浄力が高い。軟水が持つ洗浄力を活かすためにも、水は多めに使うと良いだろう。

③洗剤は必ず量って入れる

洗剤はたくさん入れれば良いというわけではない。必要量以上の洗剤を入れてしまうと洗剤がすべて溶けず、溶け残った洗剤が雑菌増殖の原因となってしまう。洗濯機や洗剤の注意事項を確認して、必ず量って適量を使おう。

また、溶けやすい洗剤を選ぶことも重要だ。市販されている洗剤の中には、溶けやすい液体のタイプのものがある。固形の洗剤よりも溶けやすいので、水の温度が下がる冬の時期にはこちらのタイプを使ってみるのも良いだろう。

④柔軟剤を使うのはゴワゴワになったときだけ!

洗濯洗剤のキャップ
柔軟剤の使い方を間違えると、逆効果になることも

タオルのフワフワ感を出すために柔軟剤は必須!というイメージがあるだろう。しかし、柔軟剤は繊維の表面をコーティングするものなので、繊維自体が柔らかくなったということではない。

毎回柔軟剤を使用することによって、吸水性が下がったり繊維が抜けたりという原因になるため、柔軟剤はタオルのゴワゴワが気になったときにのみ使う、10回に1回程度にとどめるのがおすすめ。

⑤脱水した後に放置しない

脱水をした後に洗濯機のふたを開けると、遠心力でタオルが洗濯槽にくっついているだろう。この強い遠心力によってタオルの繊維は潰れてしまう。潰れてしまった繊維は長時間放置せず、早くほぐして干そう。また、洗濯後の放置は臭いの原因にもなる。

➅タオルの臭いが気になったら酸素系漂白剤を使う

洗濯をしたタオルの臭いが気になったら、酸素系漂白剤を使うと良いだろう。漂白剤には粉末系と液体系の2種類があるが、一般的には粉末系の方が液体系よりも分解力に優れている。粉末の酸素系漂白剤の主成分は過炭酸ナトリウムであり、こちらは水に溶けると酸素の泡が発生し、汚れを分解してくれる。長期間にわたってタオルに染み付いた臭いの除去にピッタリだ。

また、つけ置き除菌のほか、普段の洗濯時に洗剤へプラスするだけでも効果が期待できる。つけ置きする場合は40℃~60℃の熱いお湯を準備して、洗剤と酸素系漂白剤を混ぜよう。タオルをお湯の中に入れて、30分~1時間ほど放置させる。その後は軽くすすいで、通常通り洗濯機で洗濯をすれば良い。

仮に酸素系漂白剤を準備できなかったり、どうしても使用したくなかったりする場合は、お湯につけるだけでも効果がある。なお、外国ではお湯を使って洗濯することもあるが、日本の場合は洗濯機の故障やタオルの生地が傷む可能性があるので避けた方が無難だ。

タオルを干すときのひと工夫で、仕上がりが変わる!

きれいに丸められたバススタオル
2つのポイントを押さえよう

タオルを干すときに少しの工夫をすることで、いつも以上の仕上がりを手に入れることができる。ここからは、タオルを干すときに大事なポイントについて解説していく。

上下に振って潰れた繊維を整える

タオルを干す前に、タオルをバサバサと上下に振りほどいてあげよう。目安は10~20回程度。タオルをしっかり振ることによって、洗濯と脱水によって潰れてしまった繊維が立ち上がる。タオルの毛並みがそろうことで通気性が良くなり、乾燥も早くなるだろう。また、干した後のフワフワ感にも差が出る。

なお、洗濯が終わった後はできるだけ時間を置かずにタオルを干すことも重要だ。湿った状態が続くと雑菌が繁殖し、嫌な臭いの原因になってしまう。

直射日光に当て過ぎない

天気の良い日は思わず、お日様に当てて洗濯物を干したくなるだろう。しかし、タオルの場合は直射日光に長時間当てると、乾燥のしすぎでゴワゴワになってしまう。そのため、なるべく風通しの良い場所で陰干しするのが良いといわれている。

しかし日光に当てると、紫外線による殺菌効果が期待できる。天日干ししたい場合は日光に当て過ぎず、乾いたらすぐに取り込むがおすすめだ。

なお、タオルを干す際は真ん中からの二つ折りではなく、あえて両側の長さをずらすと良いだろう。長さをずらすことで日光や風が当たる面積が広くなり、タオルの乾燥が早くなる。乾燥が早くなることで、雑菌の繁殖も抑えられるというわけだ。

きれいでフワフワなタオルで気持ちいい暮らしを!

フワフワなタオル
フワフワなタオルには思わず顔をうずめたくなってしまう

顔や手を洗ったあと、一日の疲れを落とす入浴のあとはきれいなタオルに包まれたいもの。紹介した洗濯のコツを参考にして、気持ちの良いタオルを使おう!

文=umekobachi

Webライター兼節約、家事の裏ワザ、断捨離が大好きなズボラ主婦。現在は賃貸マンションにご主人と2人で生活中

2021年5月加筆=CHINTAI情報局編集部

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