家の周りに蚊が多いのはなぜ?今すぐできる害虫対策・虫よけアイテム

公開日:2018年7月11日

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家の周りに蚊が大発生!家に害虫を入れないための対策は?

蚊取り線香
部屋に蚊を入れたくない!!

気温が上がると虫の動きが活発になる。家に入れたくない害虫は色々といる中、特に気をつけたいのが蚊だ。刺される事での不快感はもちろん、羽音が聞こえるだけで半端なくストレスが溜まってしまう。

家に蚊を入れないようにするにはどうしたらいいのか、ポイントを押さえておこう。

そもそも蚊はいつの時期に発生するの?

日本でよく見る蚊は「ヒトスジシマカ」という種類で、一般的にはヤブカと呼ばれている。発生する時期は4〜10月ごろで、寒さに弱い特徴がある。基本的には11月から2月の冬の時期は卵の状態で過ごし、暖かくなってきたタイミングで孵化し始める。孵化した幼虫は10日前後で成虫へと成長し、人の血を吸って生きていくのだ。

蚊が発生するタイミングは春先から秋にかけて考えておくと良いだろう。

蚊が発生しやすい立地とは?

蚊は水辺に卵を産み付けるため、川や湖が近くにある立地では蚊が発生しやすい。また、足元に生えている丈の短い下草は成虫が身を潜める絶好のポイントなので、河川敷の近くは蚊が大量に発生してしまう。

完全に蚊が発生しない立地に住むことは難しいが、河川敷や湖などの近くを避ければ蚊に悩まされることは少なくなるだろう。

家の周りをチェック!害虫や蚊の「発生源」を徹底的に撲滅しよう

水の貯まったバケツ
庭にバケツを置きっぱなしの方は今すぐご確認を!

蚊を部屋に入れないために最初にしておきたいのが、「蚊の発生源」をなくすこと。

蚊は水の中に卵を産み、そこから増えていく。蚊が特に好むのは腐った水。バクテリアなどが発生していると、蚊の幼虫であるボウフラにとっての栄養がたくさん含まれているので、ほんの少しの水でもどんどん増えて行くのだ。何と憎いことか……。

害虫や蚊の発生源①:庭に置いたままの容器類

庭に置いたままのバケツや空いた植木鉢などに水が溜まらないように、使っていないものであれば伏せたり片付けたりしておこう。

スイレン鉢や鉢受けの水受け皿などは、定期的に水を捨てて対処しよう。ボウフラが成虫になるまでには一週間程度かかるので、週に一回チェックできればOKだ。魚を飼っている場合は、魚がボウフラを食べてくれるので、蚊がわく心配はないだろう。

害虫や蚊の発生源②:雨どいや、側溝

雨どいや側溝も、蚊が発生しやすいポイント。ゴミや詰まりにも蚊はやってくるのだ。排水がスムーズにいかないところがないか、外周りもチェックしておこう。

害虫や蚊の発生源③:部屋の中

家の中でも油断は禁物だ。花瓶などに古い水を入れたままにしておくと格好の蚊の発生源に。花瓶のぬめりはバクテリアなので、蚊にとってはごちそう。また、ペットボトルにほんの少し残った水でも、蚊は繁殖することができるのだ。

飲み終わったペットボトルは洗ってよく水を切り、ゴミ袋にして口を縛るなど、こまめに片付けすることも蚊の対策につながるので、家に入れたくない方は今日からやっておこう。

害虫や蚊の発生源④:部排水溝や通気口

意外と見落としてしまうのが、換気口などの外と接点のある箇所だ。

通気口や排水溝、換気口愚痴は外とつながっているため、害虫の侵入経路になりやすい。害虫対策で換気口などを塞ぐと空気の流れが滞り、室内の空気が淀んでしまうためNGだ。空気の流れを遮らずに害虫の対策をするには、目の細かいネットをかぶせるといった方法が効果的だ。

また、シンクの下などの排水溝の周りに隙間がある場合がある。小さい隙間でも虫は侵入してくるため注意が必要だ。また、キッチンには食べ物があるためゴキブリも住み着いてしまうようになる。排水溝の隙間を埋めて、排水溝の周りを清潔に保とう。

蚊や害虫を家に侵入させたくないなら、引違い窓の開け方にも注意しよう!

引違い窓
「引違い窓」にご用心!

開けるときに左右の窓が重なる「引違い窓」タイプの窓を開ける場合、注意をしないと網戸の効果がなくなることがある。

窓を開ける場合、外側の窓サッシと網戸が左右反対側に来るようにして、部屋側の窓サッシを開けるようにしないと網戸とサッシの間に隙間が発生してしまう。網戸にしていても害虫が侵入してくる隙間ができてしまうので、基本的に「鍵が付いている方の窓を開ける」という風に覚えておこう。

窓から蚊が入ってくるときの、窓サッシと網戸の図解
窓が閉まった状態
【悪い例】窓を少し開けた状態
窓から蚊が入ってくるときの、窓サッシと網戸の図解。窓サッシと網戸に隙間ができないように窓を開けると、蚊が入ってこない!
【良い例】窓を少し開けた状態

また、網戸が古くなって裂け目ができていたり、目が粗いタイプのせいで小さな蚊が侵入してきたりすることもある。網戸のスクリーン部分の張り替えはホームセンターなどで材料を揃えれば簡単にできるが、賃貸物件の場合はまず大家さんに相談しよう。

次は、即効性の高い害虫対策とおすすめアイテムを紹介する。

蚊や害虫を完全シャットアウト!即効性の高い害虫対策!

ここからは、即効性の高い害虫対策とおすすめアイテムを紹介する。
あくまでも害虫対策としてご紹介するため、持病やアレルギーをお持ちの方、お子さんやペットのいる方は、使用しても問題がないものかよく確認してほしい。

害虫対策①:ハーブを育てる

住んでいる物件が川の近くだったり、公園が近くにあったりする立地だと必然的に虫が発生しやすくなる。どんなに庭やベランダで虫が発生しないように気を付けていても周りからやってきてしまうことがある。

そんなときに効果的なのは庭やベランダでハーブを育てることだ。ハーブには虫が嫌う成分や臭いが含まれているため、害虫が近寄りにくくなる。ハーブは生命力が強く、家庭菜園初心者でも簡単に始められるため、おすすめの対策方法の1つだと言えるだろう。

また、ベランダや庭に意識が向くことで、普段から清潔に保つことができるようになるため一石二鳥だ。ただし、ハーブの種類によって予防できる虫が変わってくるため、要注意だ。

ハーブの種類とそれぞれが予防できる害虫

ハーブの種類予防できる害虫
ハッカ蚊、ゴキブリ、ダニ
レモングラス
バジル蚊、ハエ
タイム蚊、ハエ、ゴキブリ、ダニ

レモングラスやタイムは防虫対策として有名だが、バジルやレモングラスなど料理に使える品種でも防虫効果があるため積極的に取り入れてほしい。

害虫対策②:網戸の設置とメンテナンス

賃貸物件では網戸の付いていない物件も少なくはないので、多少値が張ってしまうが設置することをおすすめしたい。網戸の使い方は、前述の「引違い窓の開け方」を参考にしてほしい。

現段階で網戸が設置されている物件では、網戸が破れていないか、隙間が大きくなっていないかを確認しよう。網戸は構造上端っこが破れやすくなっているため、隅々までチェックすることがポイントだ。

害虫対策③:室内の光の遮光とLED電球への変更

夜、窓を見たら虫がびっしりなんて経験はないだろうか。虫には光に集まる習性があるため、外に漏れる光で虫が集まってきてしまう。

そんなときは窓にUVカットシートを張ったり遮光性の高いカーテンを使ったりして、できるだけ外に光が漏らさないようにしよう。

また、虫は光だけでなく紫外線にも反応するため、蛍光灯や白熱電球などを使用している場合はLED電球に変更することをおすすめする。

害虫対策④:室外機とエアコンの清掃

チェックポイント③で述べたように、室内で外と接続している箇所には注意が必要だ。室外機用の防虫カバーなども販売しているため、虫が外から侵入しないように対策しておこう。

エアコンは清掃を怠るとカビがびっしり生えてくることがある。カビは虫の餌になってしまったり、じめじめとした環境を作ってしまったりするため、虫が住み着きやすい環境ができ上がってしまう。

エアコン内部に虫の卵が産み付けられていたということも少なくないため、年に一度は清掃業者にお願いしよう。

害虫対策⑤:段ボールの撤去

地域によって異なるが段ボールの収集日が少なく、段ボールの処理に困ってしまった経験はないだろうか。段ボールは湿気を帯びやすく、ゴキブリの住処になりやすい。段ボールに卵を産み付けられてしまうこともあるため、早めに処分することを心がけよう。

害虫対策⑥:アロマスプレーの活用

害虫対策①で述べたように、虫が嫌う臭いや成分がある。ハーブやミント系のアロマスプレーや精油などを窓際や虫が気になるところに吹きかけるとその効果が期待できる。

しかし、市販の虫よけスプレーよりは効果が薄いため要注意だ。

害虫対策⑦:足をアルコールで拭く

蚊が家に入り込んでくるのは、獲物となる人間の存在を察知するから。蚊は人の足の常在菌の存在に反応する、という研究結果が一時話題になったが、足首から下をアルコールで拭くと蚊が寄ってきにくくなるようだ。

アレルギーなどでアルコールが使えない場合は、念入りに足を洗うだけでも効果があるようなので、蚊の多い地域に住んでいる場合はこまめに足を手入れしておこう。

またハッカ油やユーカリ油を精製水で薄めたスプレーなども匂いで蚊よけの効果があるが、精油を使った蚊よけは猫などのペットには禁忌となるので注意が必要だ。

害虫・蚊よけの薬や道具の置き場所は効果的に

蚊取り線香
昔ながらの蚊取り線香も効果的

置型タイプの害虫よけの薬や家庭用の蚊取り器も手軽に手に入る便利グッズだ。そういった道具を使う場合、なるべく蚊や害虫が入り込んでくる場所の近くに置くと効果的。

網戸や窓をきちんと閉めていても玄関からの出入りの際に蚊や害虫が一緒に入り込むことがあるため、玄関にも蚊よけ対策をしておくと良いだろう。

ワンプッシュすると蚊がいなくなるタイプの薬剤は、蚊が壁にとまる習性を利用して壁に成分が付着することで蚊を退治してくれる。窓を開けて換気している場合、締め切って空調を使っているときに比べると短時間で薬剤が拡散するので、様子を見て電気タイプの24時間蚊取り器などと併用するなど工夫しよう。

ここからは、おすすめの虫よけグッズを紹介していく。

※持病やアレルギーをお持ちの方、お子さんやペットのいる方は、使用しても問題がないものかよく確認してください

おすすめ虫よけグッズ①:虫よけバリア ブラック(吊るすタイプ)

虫よけバリア 虫除け プレート ブラック ベランダ 366日 2個入
虫よけバリア 虫除け プレート ブラック ベランダ 366日 2個入

物干し竿などに吊るして使用するタイプの虫よけで、商品表面を黒で覆うことで太陽のエネルギーを利用し、蒸散量を増加させている。ベランダや玄関、勝手口などイヤな虫が飛び交う場所に吊るしておけば、屋内への侵入も防いでくれるだろう。

メーカーフマキラー
内容量
香り無香料
使用回数、使用期間260日間〜1年間

おすすめ虫よけグッズ②:蚊がいなくなるスプレー

蚊がいなくなるスプレー 蚊取り 12時間持続 200日分 無香料 (防除用医薬部外品)
蚊がいなくなるスプレー 蚊取り 12時間持続 200日分 無香料 (防除用医薬部外品)

4.5〜8畳あたりに1プッシュするだけで、約12時間は蚊を駆除する効果に期待できる防虫スプレー。コンパクトなサイズでありながら1日1プッシュで使用しても200日間使用できるので、1本あれば蚊が発生する時期を乗り切れる。

無香料の防虫スプレーが多い中、ローズの香りがするタイプを販売しているのも特徴だ。

メーカーKINCHO
内容量30〜40mL
香り無香料またはローズ
使用回数、使用期間200回、130日間

おすすめ虫よけグッズ③:キンチョールジェット 無臭

キンチョール ハエ・蚊殺虫剤スプレー 300mL 無臭 (水性ジェットタイプ)
キンチョール ハエ・蚊殺虫剤スプレー 300mL 無臭 (水性ジェットタイプ)

噴射量が従来の3倍となり、離れたところからでも蚊を撃退できる殺虫スプレー。噴射力が強力なので、飛んでいる蚊にも確実に噴き付けることができる。

また、閉め切った室内で使用すれば防虫効果にも期待できる。蚊以外にもハエやゴキブリ、ノミの駆除にも効果的だ。

メーカーKINCHO
内容量300〜450mL
香り無臭性
使用回数、使用期間

おすすめ虫よけグッズ④:虫除け アミ戸窓ガラススプレー

虫よけバリア 網戸 虫除け スプレー アミ戸窓ガラス 450ml
虫よけバリア 網戸 虫除け スプレー アミ戸窓ガラス 450ml

玄関やベランダなど虫が集まりやすい場所に使用できる殺虫スプレーで、噴き付けておくことで防虫・殺虫効果に期待できる。一度噴き付けると防虫効果は約2ヶ月間継続するので、こまめな手入れが必要ないことが大きなメリットだ。

メーカーフマキラー
内容量450mL
香り無臭性
使用回数、使用期間アミ戸約36枚分

おすすめ虫よけグッズ⑤:ハッカ油

【食品添加物】ハッカ油P 20ml(アロマ・お風呂・虫よけ)
ハッカ油P 20ml(アロマ・お風呂・虫よけ)

天然のハッカ油は虫よけとしても人気。アロマとしても親しまれているので、気分転換にも使える。スッとした香りは殺虫剤の強い香りが苦手という人におすすめ。

メーカー健栄製薬
内容量20mL
香りハーブ
使用回数、使用期間

おすすめ虫よけグッズ⑥:アースノーマット蚊とり黒ブタ 

【防除用医薬部外品】アースノーマット蚊とり黒ブタ [180日セット] 蚊取り 虫よけ 忌避 (アース製薬)
【防除用医薬部外品】アースノーマット蚊とり黒ブタ [180日セット] 蚊取り 虫よけ 忌避 (アース製薬)

蚊取り線香でおなじみ、レトロな「蚊取りブタ」がノーマット専用で登場。インテリアにもなじみやすいブラックカラーがうれしい。4.5~12畳用なので、代替のお部屋のリビングや寝室には対応できる。

電源が必要なので、置き場所はよく確認を。

メーカーアース
内容量45mL
香り無香料
使用回数、使用期間1日12時間使用で180日

蚊を引き寄せない工夫もプラスするとより効果的

蚊が家に入り込んで来るのは、獲物となる人間の存在を察知するから。蚊は人の足にある常在菌の存在に反応するという研究結果があり、足首から下をアルコールで拭くと蚊が寄り付かなくなるようだ。

アレルギーなどでアルコールが使えない場合は、念入りに足を洗うだけでも効果があるようなので、蚊の多い地域に住んでいる場合はこまめに足を手入れしておこう。

またハッカ油やユーカリ油を精製水で薄めたスプレーなども蚊よけの効果があるが、精油を使った蚊よけは猫などのペットには厳禁となるので注意が必要だ。

害虫・蚊対策で快適な夏を!

最近は地球温暖化の影響などで蚊が活動する期間が長くなっているように感じる。蚊の発生で悩んでいる人は、自分の家の周りを見回して蚊が発生しやすい場所はないか確認してみよう。

ちょっとした対策とチェックだけで蚊などの害虫が家に入ってくることを防ぐことができる。毎年蚊に悩まされている人は、ぜひお試しを!

文=平野さゆり
webライター。田舎で野菜を育てながら、暮らしに密着した記事を中心に執筆活動している

2022年7月加筆=CHINTAI情報局編集部

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