これで部屋がスッキリ!佐々木典士さんに聞いたミニマリストになるための物の捨て方12
手放すことで近づく! ミニマリストへの道
持たない暮らしに興味があっても「物が捨てられない……」という人もいるだろう。そこで今回は、物の手放し方をミニマリスト・佐々木典士さんに聞いた。
「手放すことは“習慣”であり“技術”である」
ならば誰もが習得できるはず。12の技術を駆使し、持たない暮らしを始めよう!
1.明らかなゴミから捨てる
まずは「捨てる習慣」を身に付けることから始める。生ゴミや空き缶、壊れた家電など明らかなゴミから捨てていく。そうやって手放す達成感を積み重ねることが重要。いつしか、必要ないのに捨てられない物や、なんとなく捨てづらい物、思い出深い物なども手放せるようになる。そして思い立ったなら「いつか」ではなく「すぐに」手放すべきだ。手放すことは技術だから、実践を通して磨いていくのが一番良い。

2.複数ある物は手放す
ゴミの次に捨てやすいのは、複数ある物。物は複数あると散らばりやすく管理しづらいし、用途に合う物が1つあれば十分だ。とはいえ、いきなり物を1つに絞らなくてもいい。お気に入りでない物や使っていない物、機能が劣っている物を手放し、数を減らしていこう。同時に、日常品などの買い溜めも辞めよう。ストックは常に1つ。大量に在庫を抱えても物の量が把握できなくなるだけだ。

3.1年使わなかった物は捨てる
使っていない物、使う予定のない物は手放そう。直近で使わなくても、水着やダウンジャケットなど毎年必ず使うものは捨てる必要はない。しかし、1年に1度も手に取らなかった物は、いらない物だ。1年間出番がなかった物はずっと使わないし、極たまに使うにしてもレンタルすれば良い。また、持っていることを忘れていた物も手放そう。その物なしで問題なく生活できていたのだから、持っている必要はない。

4.「必要な物」と「欲しい物」を分ける
持っているべきは必要な物であり、欲しい物ではない。世の中には素晴らしい物が溢れている。“上”を見だすときりがない。だから、それが自分に必要な物かどうか問いかけよう。答えがNOなら、持っている物は手放し、買おうとしている物は断念しよう。一方で、自分の価値観に根差す「使うことで喜びを感じる物」「本当に好きな物」は手元に残すべきだ。逆に、他人の目線を気にした物は高価でも手放そう。

5.収納という「巣」を捨てる
収納は中身を減らしてゼロになったら捨てようと考えるかもしれないが、先に収納という物の「巣」を捨てよう。当然物は外に散乱する。しかし、大量の物をそのままにしておくことは心理的にしづらいので、結果として物が減っていく。同様に、デッドスペースを収納に用いるのも止めよう。もちろん多少であれば問題ないが、詰め込めばいつかは物が溢れ出す。デッドスペースはデッドスペースのままにしておくべきだ。

6.物の連鎖の「大元」を断つ
これはとても大きな技術。PCやテレビなど大物を手放せば、多くの物をまとめて手放せる。PCならプリンターやスキャナー、テレビならHDDレコーダーやゲーム機などが同時に必要でなくなる。物の連鎖の大元をなくせば一気に物を減らすことが可能だ。もちろん使う物であれば手放す必要はない。しかし「昔はよく使っていたから」とか「当時は高かったから」といった理由であれば、早めに手放した方が良いだろう。

次のページでは、ミニマリスト・佐々木典士さんに聞いた物の手放し方の後編をお送りする。